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日本ウイグル協会、ディズニー映画「ムーラン」に対する声明を発表、公安局と党委宣伝部への謝意に抗議

 

 ウォルト・ディズニー社は2020年9月4日より、ディズニーの新作実写映画「ムーラン」を、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」で公開開始しました。そして、作中のエンドロールの中で、「中国共産党新疆ウイグル自治区宣伝部」、「トルファン地区党委宣伝部」、「トルファン地区公安局」、「カラ・ホージャ(高昌)区党委宣伝部」、「ピチャン(鄯善)県党委宣伝部」に対する謝意が記載されています。日本ウイグル協会はディズニー社に対して、深い悲しみと抗議を伝えます。

 同地である東トルキスタンでは過去数年間で、300万人以上ものウイグル人や他の地元住民らが、中国で「再教育施設」と呼ばれる強制収容施設に収容され、著しい人道犯罪の犠牲になっています。「公安局」は逮捕や弾圧を、「党委宣伝部」とは中国のプロパガンダ政策をそれぞれ行う機関で、ウイグル人に対する人道犯罪とその隠蔽に最も責任のある機関なのです。そのため、今回の「ムーラン」の作品配信は、ディズニー社が中国共産党による東トルキスタンでのジェノサイドに、事実上加担していると解釈せざるをえません。

ディズニー社(日本の現地法人ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)にはこの問題に対して、以下の項目を要求します。
・「ムーラン」のスタッフロールに関する誠実なコメントの発表
・「ムーラン」のスタッフロールの修正
・今後のディズニー社における世界の人権問題に向けての取り組みの発表
ウイグル人に対するジェノサイドの実行犯らを持ち上げた過ちを認め、ウイグルの人々への謝罪の発表 

 

ディズニーがウイグル自治区における人道犯罪に直接関わっているという話ではないと思うのですが、それを行っている機関に対して謝意を述べることで、事実上その行動にお墨付きを与えているのではないか?それはいかがなものか?という話なのだと思います。その是非について判断する材料を自分は持ち合わせていませんが、自分としては強制収容や再教育など絶対に容認できないものだとは思います。